一般財団法人品川ビジネスクラブの主催でキッズイノベーターブートキャンプのアイデアワークショップの第一回を開催しました。今回はトライアルの第一回目です。初の試みで、私の方もドキドキでした。
企画の背景
テクノロジーの進化のスピードが速くなり、人工知能の発展による社会の進化ということが言われています。さらに、社会の変化をもたらすものとしては、モバイル・コンピューティングの影響も凄まじく、この数年でアジア、アフリカへのスマートフォンの導入などが一気に進みました。
英語ネイティブな子どもたちがWikipediaで情報を得ているのです。スマートフォン1台でアクセスできる情報量は、大統領だったときのクリントンよりも多いと言われています。この「進化の横入り」現象が、10年後に大きく顕在化します。人工知能に仕事が奪われるよりも、アジア、アフリカにおいて10億人単位で発生する知的労働者の脅威を、まずは正確に認識するべきでしょう。
一方、テクノロジーのもたらす良い影響も多々あります。たとえば、働き方の形も変わり延々と満員電車に揺られて通勤する世界はなくなろうとしています。それに応じて雇用の形態も柔軟に変わるべきです。より才能のある人は、その才能をテクノロジーにより多くの場面に活かせるようになりました。ひとつの会社だけで才能を埋もれさせるのがもったいない時代です。個人の才能が活かせる時代です。
しかし、テクノロジーによる持つ者と持たざる者の格差は広がる可能性があります。往々にして、格差は否定すると逆に広がるもの。競争をしている以上は先を見据えて動く必要があると考えられます。
企画の目的
親の世代の常識が通じない社会に子どもたちが生きていくのは確実です。技術の時代進化のスピードがゆっくりだった時代は、親が、先生が、先輩が “教える” ことができました。しかし、これからの社会を生きていく子どもたちに、果たして親は “教える” ことができるでしょうか。“教える” という目線ではスピード的に遅れる可能性があるのではないかということを懸念しています。
とは言っても、教育制度は一朝一夕には変わりませんし、今の課題に対してしか行政はアクションがとれません。たとえば、プログラミング教育の必要性が説かれますが、子どもたちが社会で活躍する20年後、テクノロジーの進化の果てに今の概念で考えるものが必要かどうかはわかりません。学校教育・家庭教育で補えないところは地域コミュニティによる活動も重要になると考えています。
教育を変えるのはすごく難しいので、イノベーターの育成教育は地域コミュニティが主体となって社会でできるのではないかと考えています。伝えたいのは以下の3つ。
① 失敗を恐れず、10%よりも10倍を目指そう!
※10倍を目指すにはそれまでと同じ努力では達成不可能。やり方自体を根本的に変える必要がある。
② 外を見よう、既存の専門性の枠は崩壊している!
※今ある専門性が数十年後にどうなっているか。人工知能などの技術進歩を見越して考える必要がある。
③ 世界規模で考える、世界は70億人でまわっている!
※この十年程度で世界はつながり、先進的な経済活動に多くの人が参加するようになり、相対的に日本 という市場はものすごく小さくなりました。国境という枠で考えず、世界を目指すことが重要。
まとめと学び
いやぁ、びっくり。今回は5年生から9年生(中学3年)までが対象だったのですが、結構難しい内容だったにもかかわらず食らいついてきました。アイデアワークショップでは大人顔負けのぶっ飛んだアイデアが出てくる出てくるw。子供たちからは、「学校では教わることばかりだけど、今日はとても頭を使った!」とか、「知らなかったことをいっぱい知ることができた!」という感想がありましたよ。
中学生は一人でも来る人がいます。一方、小学生はまだ親が送り迎えする感じですね。ですので、親が送迎できる日曜日のセッションは一瞬で埋まった一方、平日のセッションは結構空きがあります。
チームの中ではリーダーと役割を決めて、「ドローンを使って災害やセキュリティの防災システムを作る。」というアイデアをチームでまとめました!
これからも、学校では教われないような「最新のこと」、「頭を使うこと」を中心に継続していければと思います。今回の学びは次回以降活かし、大幅にグレードアップしていこうかなと思います。8月もやりますので来てね!
楽しかった!
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